こんにちは、阿波むすめです。
前回の記事でパワハラにより退職したことをお話ししました。
今回は、その後慌てて転職したら大失敗した話をします。
なぜ慌てて転職したかというと、子どもを認可保育園に預け続けるには、親は働いていないといけないからです。
「求職中」というステータスでも預けることはできますが、私の住む区ではその期限は3カ月。退職して3カ月以内に転職しないと退園させられるのです。
転職には3~4か月かかるとエージェントから言われたし、間をあけてしまう(社員でなくなってしまう)というのがプライドにさわり、とにかくできるだけ近場で、できれば安定企業で、事務系の仕事に就こうとしました。
今思えばチンケなプライドよね~
利用したエージェントは3つ。
リクルートエージェント、doda、リクルートスタッフィング(派遣)。
全部で20社ほど応募し、書類選考で落ち続けました。エージェントいわくこれは転職あるあるなので全く気にせず応募しつづけるしかないそうですが、やっぱり落ちると凹む。さほど興味ない会社なのに凹む。あんまり好きじゃない相手に告白してフラれる感覚(経験あり)。
落ちた理由を聞くと4割が「時短勤務は不可」で、6割が「経験不足」。
私の職歴からはコールセンターとかカスタマーサクセスを推薦されるのですが、全くやりたくなかった。
前職は相続の相談に乗る仕事だったのでそれ絡みの仕事がよかったのですが、職種的にあまり数がない。
たまに見つけて応募しても、経験は認められるけど他の応募者には劣るということで落選。
すごく焦ってきたので、派遣スタートで正社員をめざすことも視野にいれました。
前職も派遣からスタートし、その後1年で正社員になれたので今回もそれ狙い。
結果、正社員登用前提の派遣社員に決まりました。前職とは全く関係ない職種です。
これが大間違いでした。
ボーナス、有給休暇、人間ドック無料、産育休中もお金が出るなど、正社員のメリットを一度味わって手放せなくなっていた私は、正社員が前提であることにこだわりました。職種を事務系とだけ決めて、絞らなかったのです。
いざ働きはじめると、驚くほど興味がない内容で愕然としました。人ではなく物を相手にする仕事で、何かを作るわけでもない。有効期限が切れる電気機器をひたすら監理し、現地に行くこともあるけど今まで関わったことのない業界の方たちで、正直抵抗がありました。
人を相手にし、人から直接感謝される前職がどれだけ好きだったか思い知りました。
辞めるんじゃなかった。ちょっと休職して、またあそこで働けばよかった。
実際、パワハラによる適応障害と診断されていたので2か月間休職していましたが、それ以上となるとまた診断書が必要で、もう人に希望が持てないあんな会社はさっさと辞めて新しい人生を生きようと踏ん切りをつけたくて、見切り発車で辞めてしまったんです。
すごーーーーく後悔しました。アホでした。40歳にもなってなにやってんだろ。
1週間行っても1か月行っても、仕事内容は興味がなくなる一方。毎日夫に「仕事がつまんねぇ…」とLINEしていました。しまいに行きついた結論が
「今の仕事、誰にも言いたくない」
でした。みじめ。恥ずかしい。毎日そう感じていました。精神破壊へまっしぐら。
幸いなことに会社の人たちは良い人が多く、親切に教えてくれました。それが逆に辛い。いい人だな、と思いながら、よくこんなつまんねぇ仕事してんなと思ってしまう。
「私の前職は専門知識を活かした、人の役に立ってる仕事だったんだぞ・・・」
初めてこんな言葉で自分のプライドが露骨に表れてきました。はっきり言って、会社の人たちをバカにしてますよね。ひどい奴です。でも本音なんだからどうしようもない。
それでも生活があるし、また転職するのもしんどいので、己に言い聞かせる日々。
- これはライスワーク。ライフワークじゃない。生活費のためと割り切って仕事しよう。
- 企業は私のやりがいのために存在しているのではない。
- Excelが上達する機会、社会勉強の時期と考えよう。
- 人がイヤで辞めたんだから、良い人に囲まれて働くのが今の自分には一番大事。
結果、この言い聞かせは1か月半しかもちませんでした。
そしてある日夫が私に言います。
「もう、好きなように生きなよ」
衝撃でした(笑)
「人間関係で辞めて、仕事に満足してなくて辞めて、ってなると自分がやりたいようにできる仕事が一番だと思う。」とのこと。
すごく腑に落ちたのですが、ここではまだ個人事業主になるという選択に思い切らない私。
転職して沸いたプライドと、かつて断念した法律系の仕事への未練を消化させる方法として、パラリーガルを目指そうと思い立ってしまいます。(やめとけ・・・!)
法律家を目指していたことはこちらの記事にもちょろっと書いてます。
再び転職活動を始め、今度は職種をパラリーガルに絞って応募方法も複数駆使したところ、5社書類通過しました。
嬉しかった。夫もすごいすごいと喜んでくれた。
でもどこかで、パラリーガルなんてキツイ仕事を2人育児しながらできるのか?という不安がこびりついていて、本当にやりたいのか自分に問いました。
本当は物書き(ライター)になりたい。
学生時代に法律を勉強していたし、実際前職で狭い範囲だけど法律に関わってみて、とてもやりがいがありおもしろかった。あのとき諦めずに法律の道へ進んでいたらもっとやりがいとお金も得られていただろうなという後悔はずっとしていた。
最後になるであろう転職で、その後悔を消したい。やりきって、本当にやりたいことへ迷いなく進みたい。
これが本音でした。
夫に打ち明けると、なるほどねと頷いて「そうだよ、キツイ仕事でボロボロになって、なんのために転職したかわからなくなるよ」と。そうは思っていたけど、私がやってみたいというのだから応援してくれていたそう。
後日こんなことも言ってくれました。
「コミュニケーション能力は長けてるから、個人事業主になったとしても、電話やメールで顧客とやりとりするのは問題ないと思う。ブログとかメルカリとか見てて自分から発信するのがうまいし、対人で物事をやりとりすることに長けてる。経営的な勉強は必要だけど、その方が向いてると俺は思う。」
めちゃめちゃ褒めてくれる・・・
お世辞が入ってるとしても、やりたい。やりたい理由をここに並べようとしたら、これ一択でした。
文章を書くのがとにかく好き。
副次的な理由として、やりたいことをやれるようになった幸福感、ストレスからの解放感で、子どもへのイライラが減らせる。これは今実際すごく効果を感じています。
すでに入っていたパラリーガルの面接予定を断り、ライターとして開業届を提出しました。
XでWebライターのアカウントを見ると、初めて知る単語や世界がまくしたてられていて焦りますが
私はとにかく書く。書く。書く。もともと畑(ブログ)があるのでここから始めて、noteもやろうと思ってます。
とにかく続ける。そう思わせてくれたバイブルがこちら。

ゆぴさん(いしかわゆきさん)の著書。
書くことのハードルを底辺まで下げてくれる一冊。私のような、とにかく書くことが好きというだけの人が、ライターとしての道を探っていき始める段階で読むのに最適です。
kindleにもあるよ~
40歳フリーランス、スタート🙌
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