阿波むすめの子育てブログ in TOKYO
新米ママに寄り添う「こんなときどうする?」を届ける、リアル体験記
妊娠・子育て

まさかの連続!コロナ禍出産体験記 陣痛室で一人で産みかけた私の初産エピソード

こんにちは、阿波むすめです。

2020年11月に娘を出産しました。

コロナ禍のため、立会出産も面会も一切禁止。

それに加えて初産だったのでとにかく出産が怖くて

阿波むすめ

どんな感じで陣痛が始まるんだろう?

産む瞬間はどんだけ痛いんだろう?

などなど、いろんな想像をしていましたが

実際は想像とは全っ然違いました!全っ然!!

想像と違ったこと
  1. 陣痛がきて入院したがお産が進まず一旦帰宅させられた
  2. 前駆陣痛から本陣痛に切り替わったタイミングが分からなかった
  3. おしるし~出産までずっと出血していた(正常)
  4. 陣痛室で一人で産みかけた
  5. 睡眠導入剤で意識朦朧とする中での出産となった
  6. イキんでいいと言われるまでイキむなと言われるが痛すぎてイキまないのはムリ
  7. 赤ちゃんが出る瞬間は分からなかった
  8. 会陰切開されたことに気づかなかった(それどころではない)
  9. 会陰切開の縫合は全く痛くない(むしろ気持ちいいくらい)
  10. 陣痛タクシーは呼んでもすぐには来ない(15分かかった)
  11. 陣痛タクシーは破水に備えた防水シーツなどは敷いていない普通のタクシー
  12. 産んだ直後は感動よりも放心状態(時間が経つにつれてわが子が愛しくなった)

出産の感想を聞かれたらこう答えてます。

阿波むすめ

こんなに痛いって聞いてない!!!!!

聞いてたんですけどね😂

これから出産する方を不安にさせたいわけではなく

むしろその逆で

出産は想像とは全くちがうということを分かっておくだけで心構えが全然ちがうので

赤裸々につづりたいと思います。

出産をむかえるママさんにより分かりやすくするため、生々しい表現があります。

苦手な方はご注意くださいね💦

おしるし

11/23 7:00 おしるしが来る(出産66時間前)

11/23 出産予定日の2日前の朝

寝ていたら、生理が始まったときの血が出る感じがしたので

トイレに行き確認すると、うすい赤色のものが出ていました。

出産予定日の1か月ほど前からおりものが増えていたので

昼用ナプキンをつけていました。

そして、トイレにドロッとした塊がでました。

阿波むすめ

おしるしだなと直感。

ついに来たぁぁぁぁ!!!と思いました。

すぐに夜用ナプキンを付け(産褥パッドがもったいなかったので)

夫に伝え、入院荷物の最終チェック。

生理のときのような、子宮がジーンとする感じがありました。

17:00 子宮の収縮が始まる(出産56時間前)

徐々に子宮の収縮が始まりました。

痛みはなし

キュ~~~~~っとこぶしで握られる感じ。

阿波むすめ

これが前駆陣痛かぁ、フムフム

ぐらいに思っていた私。

たしかに前駆陣痛だったんですが

ほんとのほんとの前駆に過ぎなかったとあとで知ります。

少量の出血も続きました。

(ナプキンとトイレットペーパーに濃い目の血がつく程度)

数日中に生まれるだろうなと思ったのでこんなことをして過ごしました。

  • 執筆中のブログ記事を仕上げた(洗濯乾燥機の記事)
  • 冷凍庫に残っているアイスを食べた(入院中に夫に食べられないように)
  • 観れていなかった録画のお笑い番組を見た
  • やりかけのジグソーパズルをした
  • ゆっくり入浴した(産後1カ月間は入浴できないので)
  • おにぎりを作り置きした(病院に向かうときに食べられるように)
阿波むすめ

こんなことができるぐらいなので

まだ痛みはないんです

18:00 お腹が下がる(出産55時間前)

夜、お風呂からあがったとき

お腹がグンと下がっているのがはっきりと分かりました。

阿波むすめ

「赤ちゃん降りてきてるな」と直感しました

このときも、まだ痛みはなし。

陣痛が始まる

21:00 痛みが出始める(出産52時間前)

夜から痛みが出始めました。

「フゥゥゥゥーーーー」と声もあげるように。

いよいよ陣痛キター!と思っていたのですが

阿波むすめ

これも「前駆陣痛」だったと後からわかります・・・

夫・タコちゃん

このときも辛そうだったのにね

夫に腰を強めにさすってもらい

このあと10~30分間隔の不規則な痛みが朝方まで続きました。

11/24 4:30 陣痛が5~10分間隔になる(出産45.5時間前) 

日付が変わって朝4:30頃から痛みが5~10分間隔に

陣痛カウンターで数えていました。

痛みと緊張で前日からずっと寝れず。

陣痛間隔が10分切ったら病院へ連絡するように言われていたので

夫に「シャワー浴びたら病院に電話して病院にいくね」と伝えてシャワーを浴び

シャワーから出てきて初めて産褥パッド(Mサイズ)を付けました。

病院へ電話し

痛みが5~10分間隔だと伝えると病院へ来るように言われ

事前に登録してあった陣痛タクシーを呼びました。

夜中だからかなかなか電話に出てくれず

タクシーが来るまでも15分くらいありました。

阿波むすめ

なにが陣痛タクシーやねん!!!

と思いましたが

専用の車がずっと待機しているわけではなく

普通にそのあたりを走っているタクシーが配車されるだけなんだとこのとき知りました😅

5:10 病院へ向かう

タクシーが来るまで作り置きしていたおにぎりを食べ

荷物の下に隠してあった夫への手紙を渡しました。

出産予定日の2週間前に書いた手紙。

夫に出会うまで自ら不幸に転げ落ちていっていたような私が

いま、母親になろうとしている。

ここまで夫が導いてくれたことに感謝せずにはいられませんでした。

夫・タコちゃん

妻が病院に向かったあと

手紙を読んで号泣してしまいました

タクシーが到着し、運転手さんが立って待ってくれていたのですが

今日が初仕事ですみたいなオロオロした若い男性で

不安を一周回って肝がすわりました。

タクシーに乗り込むとシートに防水シートは敷いておらず

阿波むすめ

破水したらどうすんの・・・?

と思っていたら

「ご希望のルートはございますか?」と道順を聞かれました。

阿波むすめ

ナビどおりでえぇわ!

こんなときに聞くな!!!

と言いたいのをこらえ「おまかせします・・・」と言い

お腹の部分は避けてシートベルトを装着。

1回目の入院

5:30 子宮口1.5センチ(出産44.5時間前)

5:20 病院到着 

重い荷物を一人で持ってエレベーターで5階へ。

準備していた入院書類を渡し

書類を何枚か書いて陣痛室へ通されました。

コロナで事前見学できなかったので資料を撮影

助産師さんに子宮口の開き具合を確認され

助産師

指1本入るくらいですね、入院しましょう

と言われ用意されていた出産時の服に着替えて

夫にこんな余裕の写真を送りました。

このときはまだ本当の陣痛を知らない・・・

阿波むすめ

いよいよなんだな~ドキドキ!

痛みがひいているときはホントに余裕

荷物は用意されていたカートに乗せました。

面会も禁止なのですべての荷物を持参しました

6:30 分娩監視装置を装着

赤ちゃんの心拍と子宮の収縮をみる「分娩監視装置」をお腹に装着。

これで陣痛カウンターを起動しなくても間隔を勝手に測ってくれる…

とホッとしました。

陣痛カウンター、けっこうめんどくさいんですよ。

常に手元に携帯を置いてアプリを起動しとかないといけないし

阿波むすめ

痛みって徐々にひいていくのに

いつをもって「痛みがひいた」って判断して

ボタンを押すのかよくわからないんですよね

7:30 陣痛の間隔があいてきてしまう

いつ生まれるかな~とワクワクしていたのですが

陣痛の間隔が10分以上あいてきてしまい

助産師からいったん帰宅を勧められました。

阿波むすめ

か、かえりたくないです・・・

と必死に食い下がると

助産師

うーん、ムリに帰れとは言えないけど・・・

じゃあ先生と相談してみて

と言われ、医師登場。

医師

まだ前駆陣痛だから、帰ったほうがいいよ

あっさり・・・!

サラッと言われさらに落ち込む私。

阿波むすめ

こんなに痛いのにですか・・・?

医師

うん

阿波むすめ

えぇぇぇ・・・・(またあっさり!)

この痛みは私にしかわからないはずなのに

プロがこぞって帰れとおっしゃる。

まだまだ生まれないって根拠があるんでしょうよ

あるんでしょうけど

阿波むすめ

私は痛いんだよぉぉぉぉ!!!!!!

帰りたくないよーーーー

って叫びたかった。

すると朝ごはんが運ばれてきて

医師

とりあえず朝ごはん食べてから考えて

ということに。

いかにもな病院食

痛いからなのか、不安だからなのか、病院食だからなのか

びっくりするくらいおいしくない。

牛乳だけ飲みました。

30分後、再び医師登場。

医師

どう?決まった?

阿波むすめ

帰ったほうがいいんですよね?

医師

うん。絶対そう。

病院にいたって、ごはんも美味しくないし。

家でリラックスして、美味しい物食べて、お散歩して。

その方が絶対いいお産になります。

さんぽ!?

こんなに痛いのに、さんぽ??!!!

阿波むすめ

(いいお産て、なんやの・・・)

助産師

行って帰ってくるだけでもいいからさ

それだけでも体動かすから

阿波むすめ

行って帰ってくるなら病院にいたいですよぉ

助産師

病院にいたんじゃ

動きが限られるし気分も滅入るよ

阿波むすめ

そうですか・・・

助産師

となりの陣痛室に来た人が先に産んだりして

自分はまだなのかとか思っちゃうしね

阿波むすめ

私、来るの早すぎたんですね

助産師

そんなことないよ

3~4回来る人もいるよ

それでいいの

これ以上食い下がると病院的にうざい患者と思われるな…と察知し

一旦帰宅を決意。

阿波むすめ

陣痛が10分切ったから来たんですけど

何分になったら来ればいいんですか?

助産師
  1. 5~7分間隔が1時間以上続いて痛みがどんどん強くなったとき
  2. 破水したとき
  3. 大量出血したとき

こういう場合に連絡してね

頭も体も混乱していたので

この3点を備忘録として旦那へLINE。

またこの大荷物を持って帰るのかと思ったら

かばん1つだけ預かってくれるというので詰め込みまくり

一時帰宅手続きをして、陣痛室をあとにしました。

一時帰宅

10:30 帰宅

病院の前に止まっていたタクシーに乗り

不本意ながら帰ってきましたが

夫と愛犬が迎えてくれて心底ホッとしたんです。

たしかにこのリラックスは病院では味わえない。

阿波むすめ

一旦帰ってきたことになんとか納得できました・・・!

それからは終始

家の中を歩き回って陣痛促進させたり

疲れたら横になったりの繰り返し。

在宅勤務中の夫の横で、私はうなり声をあげていました。

阿波むすめ

相当うるさかったはず・・・

それから、長野にいる姉が送ってくれたりんごを食べました。

出産を間近にひかえた私を想い

1つ1つ磨いてくれたりんご。

ありがたさと痛みで、涙を流しながら食べました。

ここまで来たらもう不安よりも、早く出したい!!!の一心でした。

18:00 痛みが強くなる(出産31時間前)

リラックス効果があわられたのか

夜にかけ、どんどん痛みが強くなっていきました。

「食べてお産を進めねば・・・」という使命感でお茶漬けを流し込み

食べると痛くなるから食べたくない…けど食べなきゃ…

その葛藤の繰り返し。

夜中じゅう、陣痛の間隔が3分だったり10分だったり安定しない時間が続きました。

もう、いつ病院に連絡していいか分からなくなっていたんです。

阿波むすめ

一旦帰された手前

意地でなかなか連絡ができなかった…

痛みが来るたび「来たぁぁぁぁ」と夫を呼んで

腰を強くさすってもらったり叩いてもらったり。

夫の手には水ぶくれができていました。

いつもなら私がうざく絡んでいくと「ウゥゥ」とうなって逃げていく愛犬もこのときばかりは

今まで出したことのない奇声を繰り返す私にぴったりとくっついて離れませんでした。

私のピンチを察していたのかもしれません。

愛犬ろっちゃん

11/25 7:30 陣痛間隔が再び10分を切り始める(出産17.5時間前)

9:00 病院へ連絡

夜中じゅううめき続け、携帯を握りしめて陣痛カウンターで測っていました。

一旦病院を出るときに助産師さんに言われた

「5~7分間隔の陣痛が1時間以上続く」を手に入れるまで意地で測り続けるのですが

よし、1時間くらい続いたぞと思ったときに

また10分以上間隔があくというのを朝まで繰り返していました。

でもこの日、40週の妊婦検診もあったので

診察が始まる9:00に病院へ電話。

外来か入院病棟かどっちに行けばいいか聞くと外来へ来るように言われました。

このときも一人で行くつもりだったのですが

痛すぎてタクシーの中でも待合室でも腰をさすってほしいので

夫についてきてもらうことに。

夫・タコちゃん

生まれる気がして休みをとってました!

二度目の陣痛タクシーを呼び、また15分くらい待ちました。

そしてまたルートを聞かれます。

お決まりなんでしょうけど

阿波むすめ

こんなときに何号線に出てどこそこ曲がってって

言える妊婦さんおる?!

とは言ってないけど次回があるならぜひ言いたい。

タクシーの中での陣痛は5分間隔。

もう声をあげずにはいられない痛さだったので遠慮なしにうなり声をあげました。

ルームミラー越しに運転手さんが見えて

「これが陣痛か・・・ドラマみたい」とか思ってそうなソワソワした顔をしていたなぁ…

1回目の入院のとき以来連絡してなかった徳島の父に

「いったん帰ったけどお産進んできたからまた病院に向かってる。必ずまた連絡するからね」と

力をふりしぼってメールをいれました。

2回目の入院

10:00 子宮口3センチ(出産15時間前)

外来受付に行くと

いつもの検診のように採尿と体重血圧測定してくるように言われました。

阿波むすめ

この期に及んで・・・!!!

と思ったけど意地でやり遂げた私。

待合室で待っていると助産師さんが出てきて

外来の助産師

痛いよね💦

このあとすぐに先生に子宮口診てもらおうね!

一旦帰ったんだってね、大変だったね!

阿波むすめ

ハイ・・・

外来の助産師

帰りたくないよね

わかるわぁぁぁ~

つらいときに優しくされると泣きたくなる・・・😭

じきに診察に呼ばれ内診台へ直行。

「子宮口3センチ、入院でーーーす」

とカーテンの向こうから医師の声が聞こえ、そのまま荷物を持って病棟へ。

阿波むすめ

さすがにもう帰されないですよね?

外来の助産師

たぶん・・・!

たぶんかーーーーい!!(結局帰されることはなくそのまま出産)

病棟に到着し、コロナ感染予防のため病棟の中に夫は入れず、入口でバイバイ。

私は振り返って夫が帰っていくのを見ていました。

とても不安そうな背中だったのを覚えています。

阿波むすめ

どんな気持ちなんだろう

付き添える方が夫も安心だろうな

次会うときは赤ちゃん生まれてるんだ・・・

そんなことを思いながら夫を見送りました。

11:00 点滴装着

また同じ陣痛室に入り

出産用の服に着替えて待っていたら

助産師

子宮口10センチにならないと生まれないから

まだまだ時間かかるよ

と言われ凹みました。

でも点滴をつけられて、もう帰されることはなさそうだなと思いました。

点滴をつけたのは妊婦検診時におりもの検査で引っかかったからです。

すでに再検査でクリアしていましたが

この産院の方針で、一度検査に引っかかると点滴で抗生剤を打ちながら出産することが決まっていました。

12:00 お昼ごはんが出てきました。

そうです、食べると陣痛が強まるやつです。

もうこのときは相当痛かったので陣痛が強まるのが怖くて食べられなくなっていきました。

そんなとき、陣痛が始まったことを知らせていた会社の先輩から応援動画が送られてきました。

「がんばれー!がんばれー!」って。

この二人は、私が上司からマタハラに遭っているときもずっと守ってくれた二人。

涙が出ました。

その後もひたすら陣痛とお付き合い。

トイレに行くたび、血がダラリと出ていました。

陣痛室が2部屋あり天井部分が筒抜けになっているので

隣の陣痛室にいる人の声が聞こえていて

お隣さんは陣痛促進剤を打たれた後、のたうち回っていました。

そのうち私もつられて同じ息の吐き方・声の上げ方をするように。

ふぅいぃぃいいいぃーーーーーーーーーーーー

ほぇぁあああぁぁぁあああああーーーーーーー

やまびこみたいでちょっと笑えました。

16:00 卵膜が張ってくる(出産9時間前)

陣痛室にいる間は助産師さんがちょくちょく入ってきて

分娩監視装置をみたり内診で子宮口の大きさを確認します。

助産師

子宮口の大きさは3センチから変わってないけど

赤ちゃんを包んでる膜がだいぶ張ってきてるね!

ちょっとずつお産が進んでいるようでした。

でも、まだまだかかると。

助産師

今日は眠る薬を飲んで寝たほうがいいかもね

阿波むすめ

(ということは、今日は産めないんだ・・・)

助産師

痛みがきたとき声をだすと体力消耗しちゃうから

なるべく声はがまんしてね

阿波むすめ

(んなこと言ったって・・・)

声を出さないなんてムリ。

声を出すことで地底から来るような痛みに耐えてるかんじ。

たしかにめちゃくちゃ体力使います。

だから何が美味しいって、ポカリ。

陣痛室にはなによりもポカリスエットの持ち込みをおすすめします。

ペットボトルストローも忘れずに!

阿波むすめ

シリコンタイプだとストローが曲がるので

寝ながら飲みやすくておすすめ💡

私が持ち込んだ飲食物

ちょうど痛みが来た時に

助産師

痛いときの子宮みせて!

と言って指を入れられました。

阿波むすめ

いぎやぁぁぁぁああぁぁぁあああ!!!!!

痛すぎて体をよじって叫ぶ私。

「おちついてっ!!!!!私いるから!!!!!」

と助産師さんも負けじと大声をだして私をベッドに押さえつける。

私は涙目でヒィヒィ。

なんですかなんですか、こんなに痛いんですか!!!

痛くてパニックになっていましたがなんとか我にかえろうと

夫にLINEをして気持ちを落ち着かせました。

お隣さんが先に分娩室へ行くのが聞こえて

小さい声で「がんばれー! がんばれー!」と口に出しました。

阿波むすめ

顔も見えないけど

今この痛みを分かってくれる人はお隣さんだけだ…!

という仲間意識が芽生えていました。

17:00 医師に「また明日」と言われる

夕方になり、大量の汗をかき始めました。

陣痛間隔は5分だったり8分だったりバラバラ。

家を出た時点で陣痛カウンターでは数えていませんでしたが

分娩監視装置をみた助産師さんがそう言っていました。

さすがに体力がなくなってきます。

すると医師が来て

医師

また明日~

と言い去ってゆく。

明け方生まれるだろうと思っていたそうです。(後日談)

阿波むすめ

まだかかるんだ・・・

と絶望し陣痛が来ている時は痛すぎるし

痛みがひいているときはクタクタでかろうじて夫にLINEをし続けていました。

様子がわからない夫にすこしでも安心してもらいたくて必死でした。

阿波むすめ

今すぐ帝王切開して・・・

と何度も思いました。

ディズニーの曲をかけてほしいとリクエストしていたので

サークル オブ ライフ(ライオンキング)と

パート オブ ユア ワールド(リトルマーメイド)が流れていて

今でもこの曲を聞くと当時を思い出してがんばったなぁって涙が出ます😢

18:00 夕飯が出てきました。

ヨーグルトと丸ぼうろだけ完食しあとは一口ずつ口にいれたぐらい。

食べてヒーヒー、トイレに行ってヒーヒー、吐きそうになりながらヒーヒー

廊下じゅうに私の声が響いていたと思います。

阿波むすめ

このときの気持ちはとにかく「痛みから解放されたい」

でもこの痛みに付き合うのも子どものことを受け止めるということか・・・

毎回陣痛が来るたびイヤだと思うんですが

なんとか前向きにとらえようとしていました。

20:30 子宮口6センチ(出産4.5時間前)

助産師がきて

助産師

お、ひらいてきたね

6センチ

おぉ…あと4センチ・・・

そう言われたことを夫にLINEし

このあたりから相当つらくなりLINEもできなくなりました。

でも私、ずっと気になっていたことを助産師に聞きます。

阿波むすめ

あの・・・

産むときって、その・・・

便も出ちゃわないんですか・・・?

助産師

だいじょうぶだいじょうぶ~

赤ちゃんに付かないように私たちがササッと取っちゃうから~

阿波むすめ

い、いや、その、恥ずかしいんですけど・・・

助産師

そんなの気にしてたら産めないよ~アハハ

と軽く流されました。

実際、出たのかどうか知りません(笑)

助産師さんの言うとおり、そんなの気にしてられませんでした。

22:00 破水(出産3時間前)

気が付くと22:00。

痛みで意識が朦朧としていました。

助産師さんが分娩監視装置を見に来て

助産師

陣痛、8分間隔とかなんだけどさぁ

ほんとに毎回そんなに痛い?

と聞かれました。

阿波むすめ

(痛いよ!!!!!ウソついてどうすんの!!)

助産師

ちょっと見せてね

子宮口を確認された瞬間、破水

助産師

あ、破水した。

あらららららら!!!

大量の羊水が出てきたようで、シーツがひんやりするのが分かりました。

助産師さんに大きい産褥パッドに替えるように言われ

トイレに行き、Lサイズの産褥パッドに交換。

トイレから出てくるとびしょびしょのシーツがそのままになっていて

替えにきてくれないのでナースコールすると

助産師

生まれるまでジョボジョボでるよ?

と言いながらしぶしぶ替えてくれました。

22:30 睡眠導入剤を飲む(出産2.5時間前)

そして助産師さんから渡された睡眠導入剤を飲み

助産師

寝れそう?

阿波むすめ

たぶん・・・

助産師

すごいね💦

阿波むすめ

眠れるもんですかね?

助産師

くすりより痛みのほうが強いから

起きちゃうと思うよ

おやすみなさーい

と電気を消されました。

・・・・・・。

・・・・・?!

阿波むすめ

あれ?まさか、放置・・・?

ポツンと部屋に残され

とりあえず夫に状況をLINE。

夫からの返事がきて、それが生まれる前の最後のLINEになりました。

返信する余裕なくここで途切れる

23:00 ナースコールもできなくなる 

睡眠導入剤が効いて体がじんわりあったかくなる感じは覚えていますが

このあとは記憶が飛び飛びです。

(ここからは時間の感覚もなくなったのでだいたいの時間を書いています。)

LINEどころか

ナースコールもできる状況ではありませんでした。

阿波むすめ

ナースコールのボタンは

いつでも押せるように手元に置いておくべきでした💦

とにかく苦しい。

真っ暗な部屋で体の中から尋常じゃない痛みが次々押し寄せる。

「母は強し」という言葉がありますがもともと強いんじゃありません。

どんどん痛みがやってくるから強くならざるを得ないんだとこのとき悟りました。

阿波むすめ

この痛みから逃れるには・・・

あたりを見回して

阿波むすめ

窓から飛び降りるしかない・・・?

そんなことを考え出す始末。

もちろんそんなわけにいかないから

阿波むすめ

そうか、耐えるしかないんだ

と諦める。

延々とこの繰り返し。

自分の声じゃないみたいな悲鳴と嗚咽。

汗でシーツもぐっしょりだったのは覚えています。

11/26 0:00 赤ちゃんが出てこようとするのを感じる(出産1時間前)

睡眠導入剤が効いて意識が朦朧とする中

急に「ドンッ!ドンッ!!!!」と体の中から

頭突きか足蹴りされました。

お腹の子が外に出ようとしている意思を感じたんです。

ドンッ!ドンッ!!ドンッ!!!

その動きがどんどん強くなっていきます。

イキんじゃダメと言われていたけど

もうイキまないなんてムリなところまで来ていました。

夕方、助産師さんに「ウンチが出そうな感覚ある?」と聞かれていたのですが

「このことだったのか」と、この時わかりました。

便意とはぜんぜんレベルが違いますけどね💦

睡眠導入剤のせいなのか、痛みのせいなのか

もう生まれてしまうという感覚があるのに苦しくて助けを呼べない。

真っ暗な部屋のなかでのたうち回りながら子宮が裂けちゃうような感覚がして

「ちょっと、これ、ヤバい」と思いました。

阿波むすめ

翌日、助産師さんから「もう少し早くナースコールしようね」

とマジメに言われました。

危険な状態だったんでしょうね。

あのままひとりで産んでいたらと思うとゾッとします。

0:30 陣痛室で赤ちゃんの頭が見える(出産30分前)

あまりの叫び声を聞きつけたのか

助産師さんが来て私のオマタを覗きます。

そのとたん、手で私のオマタをおさえて血相を変えて

助産師

ダメ!!!!!

イキんじゃダメ!!!!!!

と大声で叫びました。

助産師

赤ちゃん出てきてる!!!!!

どうやら赤ちゃんの頭が見えてたようなんです。

助産師

このまま分娩台に行こう!

立って!!!!

阿波むすめ

え??!

助産師

だってここで産むわけにいかないでしょ!

阿波むすめ

ハイ・・・!

(陣痛室と分娩室はとなりの部屋)

言われるがまま

助産師さんに肩を組まれ

ベッドから飛び降り

スリッパも履かず裸足で

オマタをおさえられながら

廊下をダッシュ!!!!

阿波むすめ

えええええ????

走りながら、ちょっとこの図おもしろいから誰か撮影してほしいと思いました。

分娩台へ

分娩台へ飛び乗る

分娩室

分娩室に着いて分娩台に飛び乗り、引き続き叫びまくる私。

助産師さんが「〇〇さ~~~~~ん!!!」と泣きそうな声で

先輩助産師を呼んでいる声がずっと聞こえていました。

なになに、そんなにヤバいの?

するとその先輩助産師が登場!

髪の毛をうしろに束ねながら走って慌ててやって来て

「あらららららら!!!!!!」

という声が。

阿波むすめ

(え?なになに?どうなってんの??)

なんだか非常事態の様子。

もう生まれかけていたんでしょうね。

私はひたすら

阿波むすめ

ごめんなさいごめんなさい

と謝っていました。

助産師

なんで謝るの?!

阿波むすめ

イキんじゃダメって言われてたのに

イキんじゃったから・・・

助産師

いいんだよいいんだよ!

ほら、がんばろうね!!!

こんなやり取りを数回続けてました。

テレビで見た出産シーンで分娩台のココ↓をつかんで産むイメージが染みついてて

満を持してつかんだら

助産師

つかんじゃダメ!!!!

と怒られる。

(最後にイキむときまでつかんじゃダメらしい)

阿波むすめ

え~・・・

(ココ持つの憧れてたのに・・・)

そして「力ぬいて!」と言われるので力をぬくと

ココ↓から足が落ちるんですよ。

すると

助産師

なんで?なんで足おろしちゃうの?!

とまた怒られる。

阿波むすめ

(おろしてるわけちゃう・・・落ちるんや・・・)

こんな寸劇を30分ほど続けていたと思います。

1:00 いざ、出産!

もうワケがわからずフエフエ言い続け、謝り続けていたら

助産師

出てきたよ!ホラ!!!

阿波むすめ

え・・・・・?

足元のほうをみると、先輩助産師が赤ちゃんを抱きかかえてました。

「いち・・・じ(1時)」

先輩助産師が時計を見て、生まれた時間を言うのが聞こえました。

最後に夫とLINEしたのが22:30頃。

「日付、変わってたんだ・・・」とそこで初めて時間を知りました。

助産師

おめでとう~!

ちゃんと泣いてるよ!

阿波むすめ

あ、ハイ・・・

放心状態でした。

助産師

胎盤でるから待ってね~

そう言われて待っていたらじきにドゥルン!!!と胎盤が出てきました。

それからは見たことない男性(あとから非常勤の医師と知る)が

会陰切開の部分をチクチクと縫っていました。

「痛かったら言ってください」と言われたけど陣痛が痛すぎたおかげで何も感じませんでした。

むしろちょっとチクチクが快感に感じるほど・・・。

というか、いつのまに切開してたの・・・?

「傷は小さく済みましたよ。それでは、おめでとうございました」

と言い去っていく医師。

この医師の聞いた声はこれだけで、後にも先にも会うことはありませんでした。

1:20 カンガルーケアと夫へ連絡

私が縫われている間に、助産師さんが赤ちゃんを拭いたり身長体重を測ったりして

私の携帯で写真を撮ってくれていました。

しばらくすると赤ちゃんを連れてきてくれて

2時間ほどカンガルーケア(添い寝)をしました。

手や口をホワホワ動かしているわが子を見て私から出た第一声は

「あなたがお腹にいたの・・・」

私ついに産んだんだ・・・。

不思議と涙は出ませんでした。

オマタをおさえられてのダッシュのせいでしょうか(笑)

意識朦朧としていましたが、生まれたことを夫に連絡しなきゃと思いLINEをした様子がこちら。

22:35にLINEが途絶え、これから分娩台にいってくるねという連絡かと思ったら

生まれたって連絡がきたそうです。

想定では「子宮口10センチになったから分娩台いってくるね」と連絡してから分娩台に行くはずだったのに

まさかのオマタを抑えられ&裸足で廊下ダッシュ。

想像と全っ然ちがいました。

夫・タコちゃん

ボクも全然ちがったよ!!!

となりで口をフワフワ動かしている娘を動画におさめようと自分で撮影。

これ、最初はなんとか撮影できてたんですが

しばらくすると意識が飛んでずっと天井が写っていました。

その後は記憶がありません。

車イスで病室に運ばれたことだけは覚えていますが

助産師さんにあとから聞いた話だと

いろいろ助産師さんが私に説明してくれていたのに私は寝始めたらしいです。

睡眠導入剤が効きすぎたのと本当に疲れたんだろうねと言われました。

阿波むすめ

睡眠導入剤で体がリラックスしたことでお産が進んだんだろうと

助産師さんが言っていましたが

それならもっと頻繁に陣痛室に来て欲しかった…!

それでも、無事に生まれてくれたので、娘の生命力には本当に感謝です。

初の抱っこと授乳

5:00 目が覚めました。

「ココどこ・・・?」ってほんとにドラマのあの状態。

でもすぐに、産んだんだということが分かり

「もうあの痛みはこないんだ」と心底ホッとしました。

産んだ1日目は赤ちゃんは新生児室で預かってくれていて病室にはいなかったので

産んだ実感はまだありませんでした。

16:00 助産師さんが赤ちゃんを連れてきてくれて初の抱っこと授乳。

私はいつのまにか自前のパジャマに着替えさせてもらってる

生まれてすぐ、誰にも教わってないのに

母乳を飲んでる姿が本当に尊くて

じわじわと愛情がにじみ出てきました。

その後、必死に生きようとしているわが子を見るたび愛おしくなり

阿波むすめ

いまこの瞬間は二度と来なくてどんどん成長していくんだ・・・

この時が止まってほしいと思うくらいでした。

「人生は一度きり」の意味がこのとき初めて分かった気がします。

これから出産をむかえるママとパパへ

どんな出産になるかは人それぞれ。

だからこそかけがえのない思い出になるはず。

コロナで夫が立ち会えず一人での出産だと思っていたけど

お腹の子が「ドンッ!ドンッ!!」と蹴るのを感じたとき

「あ、一人じゃない」と分かったんです。

赤ちゃんと私、二人なんだって。

母子ふたりできっと頑張れる。

パパは、一緒にいられるときはとにかく腰をさすってあげて

あとは信じて待っていてあげてください。

母子ともに無事のご出産を心から願っています。

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