こんにちは、阿波むすめです。
妊娠発覚と同時に切迫流産と判明し、1か月の絶対安静が必要になった35歳プレママの記録です。
前回は「絶対安静時の仕事」についてお話ししました。
この記事では「絶対安静時の家事」についてお話しします。
今から書くことは、私も最初からはできてはいません。
ひととおり夫婦間の空気が気まずくなってから、これがベストだったと分かった結論です。
- “絶対安静=家事やっちゃダメ”を夫にきちんと理解してもらう
- ひとつの家事も分解してみる
- やってみて、お互いに無理がないか確認しあう
STEP1. “絶対安静=家事やっちゃダメ”を夫にきちんと理解してもらう
夫は医師から説明を聞いているわけではないので、「家事やっちゃダメなんだって」と言うだけでは、
「ラクしたいだけなんじゃないの?」と思われる可能性大。
私もそこまで頭が回らずただ伝えてしまい、夫の気持ちがついてこない感じが漂っていました。
夫は「わからなきゃいけないけどわかりきれない自分」に戸惑っていたと思います。
切迫流産なんて私も初めてだけど
夫も初めてのことで
夫は自分の体のことではないから、妻以上に理解できないのか…と今ならわかります💦
「家事やっちゃいけないんだって」という説明だけで、
「そうか、じゃあ俺がなにもかもやるよ!」と当然にスイッチいれてくれるのを、私は勝手に期待していました。
今ならこうしたほうがいいと当時の自分に言いたいです。
- 切迫流産のしくみをジェスチャーや図に書いて説明
- 流産を阻止する薬はなく、絶対安静しか方法がないと説明
- 絶対安静とは「私の生活ではつまりこういうこと」を箇条書きにして見せる
- 「あなたにとても負担をかけることになるけど、赤ちゃんを守るためにどうか協力してほしい」とお願いする
STEP2. ひとつの家事も分解してみる
理解をしてもらえたところで実際の家事をどうするか。
私の夫は一通りの家事はできます。でも料理はおまかせというわけにはいきませんでした。
そして、家事ができるといっても、今まで分担していた家事をすべてひとりでやるというのは相当な負担。
そこに「料理もおねがいね」と丸投げでは夫もパンクしますよね…
丸投げしてました私。
これも今だから言えます。
じゃあ、料理の工程を分解すればいい。
- 私:献立を考える+キッチンに立つ夫に口頭で手順を説明する(ソファに寝っ転がって)
- 夫:指示通りに手を動かす
最初はあやつり人形のように動くだけの夫も、キッチンに立つ回数が増えれば動線に慣れてきました。
私の方は「自分でやったほうが早い」と手を出しそうになるのを堪える練習。
今後子どもがうまれたり、本当に私がなにもできなくなったら、
夫は何日もワンオペでキッチンに立たなくてはいけない。
人に何かを教えるって
「次にアレがひかえているから今コレをしとく」って予測を口に出さなくてはいけないので
自分でやるよりよっぽどむずかしいですね💦
ソファとキッチンで離れてはいるけど、二人羽織、二人三脚。
険悪になることもありながら、すこしずつ、バランスをとっていきました。
そのほかの家事も、私がムリなくできることはたくさんありました。
洗濯 | ・洗面所に手を洗いにいったついでにつめかえ洗剤を補充する ・おしゃれ着洗いするものをネットにいれておく ・畳んでくれた洗濯物は移動のついでに片付ける |
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掃除 | ・コードレス掃除機を充電しておく ・手を洗うついでに洗面所の鏡を拭く、排水溝にハイターをかける |
買物 | ・献立と買物リストを考えて夫にLINEで送る ・買ってきてくれた物を冷蔵庫に入れる ・なるべく宅配サービスで買う(楽天西友ネットスーパーなど) |
絶対安静でも、家の中で最低限の移動はします。
移動のついでにできること、寝っ転がっていてもできること。
家事も細かく分解すれば、腹圧をかけずにできるものがあります。
何も手を触れないでいいと言ってくれる旦那さんもいるかもしれませんが、無理してそう言ってくれているかもしれないし、
もともと家事をしていた女性なら、何か少しはやらないとこっちが苦しくなってくる。
ほんの少しの手助けにはなるし、なにより妻の精神衛生が保たれるので、
家事の分解は本当におすすめです。
STEP3. やってみて、お互いに無理がないか確認しあう
実際にやってみると「あ、これ面倒…」とわかったり、毎回できるとは限りません。
こうしよう!と決め過ぎず、「今これならできるからやっとくね~」と夫に声をかけて、
夫が「妻にムリをさせている」と思わずに済むようにしたり
夫に「困ってることない?」と聞いてみると、
本当はこれはキツイとか、夫の無理が見えてくるので、
もうその家事はやらないと決めたり、金銭的余裕があれば家事代行を頼んだり。
わが家は夫のおかげで家事代行を頼むほどではなかったですが、
キッチンが汚れていても、排水溝に生ごみが溜まっていても、心の中に「ま、いいか」を出す頻度を増やしていくうちに、
「夫にも自分と同じ家事の質を求める鉄壁妻」が、すこし和らいでいました。
- 絶対安静の必要性と意味を、夫にきちんと理解してもらうため、医師の説明と自分のおねがいを丁寧に伝える
- ひとつの家事も分解してみる(丸投げにしない)
- お互いの無理をはやく発見するため、夫婦で声をかけあう
これができるようになってきたら、夫の家事レベルはあがるわ妻の鉄仮面は剥がれてくるわで、夫婦の結束が数段強くなりました。
絶対安静を求められているプレママ・プレパパ夫婦が、これを読んですこしでも解決策を見出してくれたら幸いです。
次回は 「絶対安静のその他・総まとめ」をお話しします。
「これしちゃいけない」が多い絶対安静ですが、
お手本どおりにいかないのでホントはこんなこともしてたよ~というエピソードを紹介しています。